<話題の焦点>=自動緊急ブレーキシステム、国際的義務化の流れ

 最近、自動車のテレビCMで目につくのが、人や物などの障害物を感知して自動でブレーキをかけるCMではないだろうか。スバルやフォルクスワーゲンのCMでドライバーがブレーキを踏んでいないのに自動車が止まるシーンを見たことがある人も多いはずだ。

 「プリクラッシュブレーキシステム」「プリクラッシュセーフティシステム」などと呼ばれ、日本では「自動緊急ブレーキシステム」と呼ばれることの多いこのシステムは、自動車に搭載したレーダーやカメラからの情報をコンピューターが解析し、運転者への警告やブレーキの補助操作などを行うというもの。前走車との距離を監視し、車速・車間の制御を行うものや、車線逸脱警報やふらつき警報などを行うものなどもこれらのシステムの一環である。

 現状、日本で販売されている自動車に占める自動緊急ブレーキシステムの装着率は1~3%程度といわれ、採用が先行している欧州でも10%以下というのが現状。ただし、EUでは13年11月に全ての新型商用車、15年11月に全ての商用車の新車に自動緊急ブレーキの装備が義務化されるなど国際的には義務化の流れにある。今から関連企業には注目しておきたい。

・日立製作所<6501.T> 子会社日立オートモーティブがカメラ、レーダー、センサーなど提供
・富士通<6702.T> 子会社富士通テンがレーダー、カメラなど提供
・デンソー<6902.T> レーダー、画像センサー、コントロールユニットなどを提供
・日産自動車<7201.T> シーマなどの一部車種に採用
・いすゞ<7202.T> ギガなどの一部車種に採用
・トヨタ自動車<7203.T> レクサス、プリウスなどの一部車種に採用
・日野自動車<7205.T> プロフィアなどの一部車種に採用
・三菱自動車<7211.T> アウトランダーなどの一部車種に採用
・アイシン精機<7259.T> 傘下のアドヴィックスが横滑り防止装置を提供
・マツダ<7261.T> CX-5、アテンザなどの一部車種に採用
・ダイハツ工業<7262.T> ムーヴ・カスタムなどの一部車種に採用
・ホンダ<7267.T> レジェンドなどの一部車種に採用
・スズキ<7269.T> キザシなどの一部車種に採用
・富士重工業<7270.T> 「アイサイト」の名称で一部車種に展開