米財政の崖問題を巡る懸念と発言で上下する展開

ドル円はまたまた安倍総裁発言で上昇
昨日の海外時間には、ギリシャ支援に対する懸念と、米財政の崖への議会の対応の不確実性が嫌気されたことからリスク回避の動きが強まってユーロが売られましたが、米共和党ベイナー下院議長やオバマ米大統領が財政協議について楽観的な見通しを述べたことから逆にリスク選好の動きが強まりました。

欧州時間序盤、ギリシャ中銀総裁が「ギリシャは2014年に成長する見通し」と楽観的な見通しを述べたことが報じられたことからややリスク選好の動きが強まって、ユーロドルは1.2930台まで、ユーロ円は106.00円台まで、ドル円は81.90円台まで上昇しました。しかしスペイン首相が「債務が安定化しない限り、スペインは何も保証することはできない」と述べたことからリスク選好の動きが巻き戻されて反落しました。その後特段のニュースはなかったものの、ギリシャ支援に対する懸念と、米財政の崖への議会の対応の不確実性が嫌気されたことからユーロドルは1.2890台まで、ユーロ円は105.50円台まで下落しました。この間ドル円は81.70円付近から81.90円付近のレンジ取引が続きました。

NY時間にはいると、欧州株が一段安となったことからユーロも売られ、ユーロドルは1.2880付近まで、ユーロ円は105.20円台まで下落幅を拡大しました。しかし米共和党のベイナー下院議長が「オバマ米大統領との財政協議について楽観的」「歳出削減が伴えば歳入についても協議する用意がある」と述べたことから財政の崖問題で進展が期待できるとの見方からリスク回避の動きが巻き戻され、各国株価が急上昇する中ユーロドルは1.2930付近まで、ユーロ円は105.90円台まで、ドル円は81.90円台まで上昇しました。さらにオバマ米大統領が「財政合意は数週間以内に達成する可能性がある」と述べたことや、ジョーダンSNB総裁が「外貨を無制限に購入する準備がある」と述べたことからユーロが一段高となって、ユーロドルは1.2940台まで、ユーロ円は106.00円台まで上昇しました。

NY時間終盤からやや円売りが強まって、東京時間早朝にドル円は82円台に乗せる動きとなりましたが、その後安倍自民党総裁が「物価目標2%達成するまで無制限な金融緩和を」などと述べたことが報じられたことから一段の円安となって、ドル円は82.20円台まで、ユーロ円は106.40円台まで上昇しました。

今日の海外時間にはスイス・第3四半期GDP、英・11月ネーションワイド住宅価格、独・11月雇用統計、ユーロ圏・11月業況判断指数、米・第3四半期GDP、米・第3四半期個人消費、米・第3四半期GDP価格指数、米・第3四半期コアPCE、米・新規失業保険申請件数、加・第3四半期経常収支、米・10月中古住宅販売保留指数の発表のほか、フィッシャー・米ダラス連銀総裁、 ピーター・プラートECB専務理事、アスムッセン・ECB専務理事の講演が予定されています。