メガバンク株が堅調、金利低下の判断分かれ、買い一巡後は上値に重さも

 みずほフィナンシャルグループ<8411.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンク株が総じて堅調な値動き。安倍自民党総裁の発言を契機に国内の金融緩和期待が強まり、その恩恵を受けるセクターとして上値指向の展開を続けていたが、ここにきて国内債券市場では10年物国債利回りの利率が0.710%と約9年5カ月ぶりの低水準に下がってきており、これを受けて保有債券の評価益の向上が株価の上昇思惑となっている。
 ただ、買い一巡後は上値に重さも出ており一筋縄ではいかない。これについて市場関係者は「(金利低下で)確かに保有債券の評価益は上昇するが、これは邦銀の実力とは関係ない部分。本来であれば、長短金利差の拡大で利ザヤをとるのが銀行ビジネスの主眼であり、その観点からは収益環境は不利になっている。運用法人の間では後者の見解が根強く、これが銀行株の上値を買い進むのに躊躇する要因だ」(準大手証券調査部)という指摘がある。株価は11月中旬以降、短期的に戻り足を強めていたこともあり、戻り売り圧力をこなし一段の上値を慕う展開とはなりにくい状況にある。

みずほの株価は13時32分現在131円(△2円)。
三井住友の株価は13時32分現在2615円(△23円)。