<話題の焦点>=円安メリット企業、保守的想定レート注目

 円高修正が継続する中で、海外売上高比率の高い企業の業績上方修正の可能性が浮上している。総選挙後に政権復帰の可能性が高いとされる自民党の安倍晋三総裁が日銀に強力な追加緩和を求めたことがきっかけとなり、外国為替市場で円安が進行し、ドルは79円台から82円台へ、ユーロは100円台から106円台へと円安が加速している。

 そこで注目したいのが、円安により多くのメリットを受ける可能性が高い銘柄。13年3月期の想定為替レートが78円より円高と保守的で、海外売上高比率が高く、なおかつ第2四半期累計(4~9月)の通期予想に対する経常利益の進ちょく率が高い好業績銘柄に注目した。

 東芝テック<6588.T>は、13年3月期連結業績見通しの上方修正を発表。連結経常利益を従来予想の130億円から150億円(前期比68.0%増)に増額した。量販店向けのPOS(販売時点情報管理)システムなど既存事業が堅調に推移していることや、IBMからのPOS事業買収効果がその要因。マキタ<6586.T>に注目。電動工具は、消耗品であるため需要が底堅いことから、新興国や園芸分野が牽引役となり中期成長余地が大きい。トヨタ紡織<3116.T>の13年3月期通期は、製品構成の悪化や経費負担増を理由に経常利益を前回予想の300億円から230億円に引き下げたが、2四半期で進捗率が82%に達していることから、会社予想は慎重との見方が有力だ。