本日も“往って来い”の可能性が…?

“往って来い”のユーロ円、“動かない”ドル円
※ご注意:予想期間は11月31日と表示されていますが、本日(30日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日は好内容となった米・欧の経済指標や、債務問題で揺れる南欧の国債利回りが低下したこと等を背景に、リスク選好が先行する場面が見られました。しかしながら前日に台頭していた米国の「財政の崖」回避に向けた思惑は、逆に否定されました。このためリスク選好に大きく傾斜することはありませんでした。

 ユーロドルは1.30ドルの大台ラインをNYタイムにかけて再び回復する動きを見せましたが、この後は1.29ドル半ばへ通し戻される“往って来い”を演じています。またユーロ円も106.809円・Bidまで一時切り上げたものの、再び106円前半へ押し戻されるなど、大きな値動きには繋がりませんでした。ドル円に至っては、前記した「財政の崖」回避に向けた思惑が否定された際の瞬間的な下落を除くと、82円ライン付近のわずか上下15銭程度の動きに押し留められています。

方向間なく、上へ下へと揺れ動くマーケット
 こうした中で本日の展開ですが、まずは東京タイム中盤に日本記者クラブ主催の党首討論会が予定されています。昨日のネット討論会は不完全燃焼に終わりましたが、日銀への追加緩和への思惑を安倍・自民党総裁は再び連呼すると見られるだけに、それまでは円売りへの思惑が高まりやすいと見られます。しかしながら“賞味期限切れ”との思惑が流れている状況だけに、その感応度を探るのが主目的との声も聞こえてきます。上値が押さえられた後の反落に、より注意が必要といえるかもしれません。

 一方でマーケットテーマは、引き続き定まっておりません。このためリスク回避/選好のトレンドが明確に定まらない中、年末にかけては特に米「財政の崖」を巡る思惑にスポットライトが当ると見られるところです。そう考えると前記思惑が台頭した後は、NYタイムの動向に注意ということになります。

本日も“往って来い”の可能性が…?
 テクニカルから見ると、ドル円は82.50円付近にかなりのドル売りオーダーが散見されており、一方で81.80-50円にはかなりのドル買いオーダーが控えています。いずれも突破するとストップロスを絡めた急騰・急落の可能性が指摘される反面、突破するにはかなりの新たな材料(パワー)が必要と見られるところです。

 要人発言によって高まる思惑の変動を想定しつつ、しかしながら方向性が定まらずに“往って来い”となる展開が、本日も可能性が高いと見ておきたいところです。