東京株式(前引け)=為替の円安追い風に上昇歩調強める

 30日前引けの日経平均株価は前日比82円高の9483円と続伸。今年4月27日以来の9500円台乗せ目前まで上値を伸ばした。前日の欧米株式の上昇や商品相場への資金流入を背景にリスクオンの流れが形成されており、東京市場でも朝方から買いが先行したが、寄り後は利益確定売りにいったんマイナス圏に沈む場面もあった。しかし、売り一巡後は再び上昇歩調に。為替市場で10時20分ごろからユーロ主導で急速に円安が進行、4月下旬以来の1ユーロ=107円台に入るなどで株式市場でも上値指向に拍車がかかった。対ドルでも82円台半ばまで円安が進んだ。円安の背景は確固たる理由が見えないが、月末特有のポジション調整の動きが影響したとの見方。これを好感して精密や電機など輸出株セクターが値上がり上位に買われた。個別には日立、キヤノンが買われ、トヨタ、日産自も堅調。三井住友、三菱UFJ、みずほなどメガバンク株も買いを集めている。戸田工が大商いで値を飛ばした。半面、ソフトバンクが軟調、アイフル、不動テトラも冴えない。フォスター電、TOKAI HDなどが急落した。前場の東証1部の売買代金概算は6049億円。前場の値上がり銘柄数は980、値下がり銘柄数は495、前日比変わらずは205銘柄だった。