米「財政の崖」協議を巡る報道で右往左往

ドル円上昇はM&A絡みのドル買いの噂
昨日の海外時間には、スペイン国債などの利回りが低下したことからユーロが買われましたが、米「財政の崖」問題に関する協議に関し「実質的に進展していない」とされたことでリスク回避のドル買いが強まってユーロが急落しました。しかしその後リード米上院院内総務が「われわれは問題を先送りしない」などと述べたこからユーロは買い戻されました。

欧州時間、序盤からスペイン国債などの利回りが低下したことから欧州株が買われユーロ買いが強まりました。発表された独・11月失業者数増減やユーロ圏・11月業況判断指数が予想よりも良い結果だったことも手伝って、ユーロドルは1.2990台まで、ユーロ円は106.70円台まで上昇しました。この間ドル円は82.10円を中心とした狭いレンジ内の取引に終始しました。

NY時間にはいっても欧州時間の流れを引き継いでユーロが一段高となって、ユーロドルは1.3000付近まで、ユーロ円は106.80円台まで上昇しました。その後発表された米・10月中古住宅販売保留指数が予想を大きく上回ったことからユーロドルは1.3010台まで上昇幅を拡大しましたが、米民主党幹部の言葉として「米財政協議は合意に近づいていない」とされたことからユーロは急反落し、ユーロドルは1.2960台まで、ユーロ円は106.30円台まで反落しました。さらに米共和党ベイナー下院議長が「実質的に協議は進展していない」「ガイトナー米財務長官は合意に向けた新たな実質的計画を示さなかった」と述べたことからユーロは一段安となって、ユーロドルは1.2940台まで、ユーロ円は106.20円台まで下落しました。
一方ドル円は一旦81.90円台まで下落しましたが、全般的にドル買いが強まったことから82.10円台まで反発しました。

NY時間終盤にかけては、リード米上院院内総務が「われわれは問題を先送りしない」などと述べたことからユーロなどが買い戻され、ユーロドルは1.2970台まで、ユーロ円は106.50円台まで反発しました。この間ドル円は82.10円付近の非常に狭いレンジでの取引が続きました。

東京時間にはいってからは、日経平均が堅調に推移していることからユーロがじり高となっています。また一部邦銀からM&A絡みではないかと噂されるまとまった円売りが入ったことで円安が進んでいます。

今日の海外時間には独・10月小売売上高指数、スイス・11月KOFスイス先行指数、ユーロ圏・11月消費者物価指数、ユーロ圏・10月失業率、米・10月個人所得/個人支出、米・10月PCEコア・デフレータ、加・第3四半期GDP、米・11月シカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されています。