目先は円買い戻しと考えるのが自然・・・!?

M&A絡みの思惑-円売り
※ご注意:予想期間は12月4日と表示されていますが、本日(3日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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  日・米・欧を巡るリスク回避姿勢の後退から、先週末は欧州タイムにかけて円売りが目立ちました。

 実需絡みのドル売りオーダーが月末要因として入る中、ドル円が82円ラインを死守したことが大きな影響を与えたと見られるところです。このため同じく月末要因となる新規投信設定絡みの円売りオーダーの流れに乗り、アジア株式の上昇に伴って上げ幅を拡大していきました。さらに大手邦銀が「M&A絡みの円売りオーダーを持ち込んでいる」との噂が流れたことで、ドル円は82.746円・Bidまで上値を拡大しました。

独議会(下院)がギリシャ救済案を承認-ユーロ高
こうした動きは、ユーロ円にも波及しています。前記した円売りの流れと共に、「ドイツ連邦議会(下院)がギリシャ救済案を承認」との報が後押ししたからです。さらに月末特有の国内輸入業者によるユーロ買いオーダーも重なったことで、およそ8ヶ月ぶりの高値となる107.672円・Bidまで一時上昇しています。

週末”と“月末”-NYタイムは調整
 もっとも“週末”と“月末”が重なる特殊なスケジュールであることから、NYタイムに入るとさすがに調整の動きが台頭しました。また米格付大手・ムーディーズが「ESM(欧州安定メカニズム)・EFSF(欧州金融安定ファシリティ)の格付けを引き下げ」たことや、米個人消費は予想外の減少となったこと等を背景にして円売りが一服したことも、上値を押さえつける格好で機能した感があります。こうしてその後は様子見ムードが優勢となり、そのまま先週・先月の取引を終えています。

リスク回避後退へと傾斜しやすいが、目先は円買い戻しと考えるのが自然・・・!?
 こうした中で本日の展開ですが、まずは先週末に台頭した円売りの流れが続くのかどうかが注目されるところです。日銀への追加緩和期待は維持されており、また懸念される米「財政の崖」についても「年末までには何らかの解決方針が示される」との見方が大勢を占めているなど、上昇トレンドへの転換を感じさせる強さを見せています。このため思惑は“リスク回避の後退へ傾斜しやすい”が、想定されやすいところです。

 しかしながら前記したムーディーズの格下げは、明らかにリスク回避要因となります。またこの影響は「“資金調達のコスト上昇”という形で現れる」との思惑が台頭しており、ジワリジワリと“細く”“長く”影響することが指摘されています。またオシレーター系テクニカルやシカゴIMMポジションを見ると、過熱感も台頭しています。

 イベント的には、白川日銀総裁・ノワイエ仏中銀総裁の講演がある東京タイム中盤、ギリシャ追加支援の鍵を握るユーロ圏財務相会合が開催される欧州タイム以降、そして週末の米雇用統計を鑑みたISM製造業景況指数が発表されるNYタイムと多岐にわたっていますが、セオリーから考えると目先は円買い戻しと考えるのが自然・・・!?