<クローズアップ>=漁獲枠10年ぶりに拡大、マグロに熱い視線(2)

 クロマグロはマグロ類の中でも最も高級で、すしネタなどに使用されているが、今回の漁獲枠拡大を受けてクロマグロと同様の規制論議が高まっていたインドマグロやメバチマグロ、キハダマグロへの規制懸念も後退する可能性が高く、マグロを扱う水産大手や食材として利用する和食業態が恩恵を受けることになろう。しかも、この数年でマグロの養殖の研究も進展しており、将来的にマグロが食べれなくなるとう不安が大きく後退することになる。

 以下、関連銘柄をピックアップした。

 極洋<1301.T>~水産品の貿易、加工、買い付けを主力としており、すしネタに強みを有している。昨年9月には日本配合飼料<2056.T>とクロマグロの完全養殖事業で業務提携しており、3年以内の量産・出荷体制を整備する目標も掲げておりクロマグロへの取り組みも強化している。

 日本水産<1332.T>~水産品に特化した食品会社を志向しており家庭用冷食でも絶大な地位を誇る。「まぐろ佃煮」や「まぐろステーキ」などのマグロ加工製品を販売し鹿児島県に本社を置くグループ企業の中谷水産を通じて養殖事業を展開、国産養殖本まぐろを提供する直営の和食店「喜鮪(きつな)」も東京・日本橋で運営している。

 マルハニチロホールディングス<1334.T>~水産最大手で国内に強固な流通網を構築。マグロではツナ缶で縁が深いが、クロマグロに関しては撤退していた養殖事業を再度本格的に取り組むことを表明、国内初の沖合養殖にも着手しており、水産資源確保の観点からもマグロの取り扱いに重点を置いている。