<私の相場観>=カブドットコム証券・チーフストラテジスト 河合達憲氏

 安倍晋三自民党総裁の金融緩和への積極姿勢を評価した「安倍トレード」により、日経平均株価は800円程度上昇し、発射台がかさ上げされた。年内に9700~9800円に、来年3月末までには、今年3月高値の1万200円水準乗せも期待できそうだ。

 日本株上昇には、米株上昇と円安という「2つのエンジン点火」が必要。過去にこの両エンジンが揃った局面で日経平均は大幅上昇しており、今回その可能性が高い。

 NYダウ平均株価は、景気回復を背景に07年10月につけた史上最高値の1464ドルを射程圏に捉えてきそうだ。また、円ドル相場は、米10年債利回りの上昇も予想され、1ドル=90円へ向けて円安・ドル高傾向となりそうだ。

 今後の投資アイディアとしては、①急速な円高修正②無制限の金融緩和③日本強靭化計画――がある。具体的には、本来の与信業務の回復が見込めるメガバンク3行をはじめ、不動産、電鉄、陸運、大手ゼネコン。円高修正でメリットを享受する精密機器。12月に14社のIPOが集中することから証券株にも注目。