<話題の焦点>=「有機EL関連」に再脚光の兆し

 スマートフォンの普及加速は幅広く国内産業に恩恵を与えているが、そのひとつに有機ELパネル市場がある。有機ELは蛍のように自発光する有機材料を画素に使うことで、液晶よりも低消費電力で済み、画像の高速応答性や広視野角、薄型化で優位性を発揮する。今年の有機ELディスプレーの世界市場規模は前年比ほぼ倍となる6000億円と観測され、さらに3年後には1兆4400億円程度までに拡大すると試算されている。

 現在、市場に流通する有機ELパネルはスマホ向けなどモバイル端末向けの需要が高水準だが、将来的には、テレビ画面などへの展開も含め、その成長性の高さが注目されている。

 日立と東芝とソニーが出資する中小型液晶パネル世界最大手のジャパンディスプレイは13年に、200~300億円をかけて有機ELパネルの生産ラインを増強する構えだ。「iPhone」向けに有機ELを供給できればそのビジネスチャンスは極めて大きなものとなる。当然ながら、その周辺企業にも熱視線が注がれることは必至だ。関連では、住友化<4005.T>、保土谷<4112.T>、旭硝子<5201.T>、コニカミノルタ<4902.T>、アルバック<6728.T>などに要注目だ。