欧景気動向への思惑がポイント!?

強弱材料が入り混じり、荒い値動き-ドル円・ユーロ円
※ご注意:予想期間は12月7日と表示されていますが、本日(6日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日はリスク回避/選好を決めかねた様相から強弱材料が入り混じり、ドル円やユーロ円が荒い値動きとなりました。

 「保険会社の銀行への出資規制を緩和」と中国当局が発表したことは、中国株式の上昇という形で投資家のリスク許容度を増加させました。このためドル円は東京タイムに82円台を回復し、そしてユーロ円は108円台へと迫る上昇を見せました。

 しかしながら欧州タイムに入ると、スペイン国債の入札不調を背景にして増加していたリスク許容度が下がりました。また欧小売売上高が事前予想を下回ったこともあり、上昇していたドル円・ユーロ円には大きな売り圧力がかかりました。特にユーロ円の下落圧力は強く、82円付近で下げ止まったドル円に対して、ユーロ円は107円前半まで下落する“往って来い”を演じています。

 ところがNYタイムに入ると、注目されたADP雇用統計(民間)こそ事前予想を下回ったものの、ISM非製造業景況指数は事前予想を上回る54.7となりました。さらに製造業受注も事前予想を大きく上回る+0.8%となったことから、NYダウ急反発に伴ってリスク選好へと再び巻き戻されました。「強力な金融緩和を日銀に求めている自民党は、単独過半数を奪う勢い」と複数メディアが報じたことも、円売り圧力となって後押ししたと見られるところです。ドル円は82円半ばへと、そしてユーロ円は107円後半へと再び押し上げられる乱高下となって、昨日の取引を終えています。
まずはリスク選好の継続性がポイント
 こうした中で本日の展開ですが、まずは昨日のNYタイムで再台頭したリスク選好の流れが、どこまで継続するかに注目が集まるところです。「自民党優勢」との報道は「賞味期限の切れた感のある安倍トレード」への思惑を再燃させやすく、北朝鮮のミサイル問題といった地政学的リスクを絡めながら、先月22日高値(82.836円・Bid)の突破を意識した仕掛け的な動きが持ち込まれる可能性については、否定できないところです。82.50-83.00円にかけて分厚いドル売りオーダーが展開していますので、これを突破するのは並大抵ではないと見られますが、これらを試す値動きには注意しておきたいところです。
これに続くのは、欧景気動向への思惑!?
 もっとも本日一番のイベントは、ECB(欧州中央銀行)政策金利ならびにドラギECB総裁の記者会見が予定されている欧州タイムです。政策金利そのものは据え置きと見られますが、欧景気動向に関しては依然として強弱入り乱れる状況が続いています。一部では「来年にもリセッション(景気後退)を抜け出す」との楽観論が台頭していますが、あらためて景気の先行きに慎重な見通しを示すようなことがあると大きなネガティブ要因となります。

 円売りへの思惑は台頭しやすいものの、すでに円売りポジションは積み上がっている現実。そしてユーロも短期的に過熱している感がある中で、欧州の景気動向への思惑は揺れ動いています。ポジション調整が進行する展開についても、頭の片隅には残しておく必要がありそうです。