外為トピックス:上昇基調強める豪ドル、8カ月ぶりの円安・豪ドル高に

 ここ為替市場ではユーロが買い戻される流れにあり、円相場でも円安・ユーロ高基調が鮮明となっているが、同様に強い動きで注目されているのが豪ドルだ。今年11月9日時時点では1豪ドル=82円台割れの局面もあったが、その後は一貫して上昇し、直近は86円台半ばの推移となっている。
 6日の東京外国為替市場では午後1時30分時点で、1豪ドル=86円30~34銭前後と前日午後5時時点に比べ16銭程度の豪ドル高・円安となっている。6日、オーストラリア連邦統計局が発表した11月の雇用統計は、失業率が5.2%と市場予想の5.5%を上回った。これが、豪ドルの買いにつながったという見方だが、もう一つ豪ドル上昇の背景には理由がある。
 「貿易相手国の中国の景気がソフトランディングに向かっているとの観測が豪州の経済にもプラスの影響として考慮されている。中国は前日に政府系シンクタンクが13年のGDP伸び率を8.2%予想と発表したが、OECDは同伸び率を8.5%成長を予想するなど、中国経済の回復を示唆する見通しが支配的だ。中国は新指導部のもとで新たな政策待ちの状況だが、株式市場が直近底入れの動きをみせていることも手伝って、目先強気な見方が優勢で豪ドル相場にも影響を与えているようだ」(準大手証券調査部経済調査グループ)との指摘で、当面は豪ドル高基調が続くという見解を示している。