債券:先物価格が史上最高値更新、「需給面の要素強い」との見方

 債券市場では6日、先物中心限月12月限が145円12銭と史上最高値を更新。2003年6月10日につけた145円09銭を約9年6カ月ぶりに塗り替えた。市場関係者は、この動きに対して「景気動向より需給面の要素が強い」と指摘している。特に、この日の30年国債入札に加え、4日に実施された10年国債入札の需要は好調。超低利率(クーポン)に対しても「着実な需要は入っている」(市場関係者)ことから、国債への需要の強さが確認されている。また、外国人投資家は「日本国債の上昇を予想しショート(売り)をかけていた」(同)との見方もあり、損切りのための買い戻しが入っているとの見方もある。
 一方、現物10年債は足元では0.705%前後と2003年6月11日の史上最低水準(0.43%)とはまだ差がある。外国人投資家が参加している債券先物と国内投資家中心の現物市場との投資家層の違いも指摘されている。