米雇用統計 上下両サイドのブレイクの見極めが肝心!?

近い将来の追加利下げが意識-ユーロ安
※ご注意:予想期間は12月8日と表示されていますが、本日(7日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 昨日の注目は、何といっても「ECB(欧州中央銀行)理事会」ならびにその後の「ドラギECB総裁の記者会見」でした。

 政策金利そのものは0.75%で据え置かれたこともあり、大きな動意は見られませんでした。しかしながら「欧州の景気低迷は来年も継続」「中銀預金金利のマイナス圏への引き下げを討議した」とドラギ総裁が言及したことで、近い将来の追加利下げが意識される展開となりました。こうして108円ラインまで後一歩のところまで迫っていたユーロ円は、106円半ばへと下落しました。また週央には1.31ドル台を回復していたユーロドルは、1.30ドルの大台を割り込むとストップロスを絡めながら1.29502ドル・Bidまで急落しています。

方向性のない取引-ドル円
 一方で82円半ばでスタートした昨日のドル円は、ユーロ円の下落に引っ張られる格好でNYタイム中盤には82.202円・Bidへとジリジリと下値を拡大する動きを見せました。しかしながら『財政の崖』問題は依然として意識されているものの、新たな材料が見られなかったことから積極的な売買には繋がりませんでした。また翌日(7日)に米雇用統計を控えるというスケジュール感も、ポジション調整を中心とした方向性のない取引へと押し留めました。なお昨日発表された新規失業保険申請件数は、37.0万件と前週よりも減少しましたが、ハリケーン『サンディ』に絡む歪み、との見方が強く、特に材料視されることはありませんでした。

米雇用統計 上下両サイドのブレイクの見極めが肝心!?
 こうした中で本日の注目は、やはり月に一度のビッグイベントである“米雇用統計”ということになります。

 事前予想を見ると、失業率は“前月比横這い(7.9%)”、そして非農業部門雇用者数はハリケーン『サンディ』の影響もあって“5ヶ月ぶりに+10万人を割り込む(+8.6万人)”とされています。しかしながら毎年のことではあるものの、12月に発表される米雇用統計には“年末のクリスマス商戦に向けた臨時雇用”というポジティブな期待が孕んでいます。このため数値以上に思惑は交錯しており、発表次第ではポジティブ・ネガティブのどちらにもサプライズとなる可能性が隠れています。

 ただし思惑が交錯しているということは、発表までは“様子見”から積極的なポジション形成は敬遠されやすいことを意味するものでもあります。82.20-00円にはかなり分厚いドル買いオーダーが散見されている反面、82.70円付近から上方向には段階的なドル売りオーダーが万遍なく展開しているとされています。発表まではこれを“両サイドとした様子見の膠着”を想定しつつ、そして結果次第ではあるものの発表後にはこの“両サイドのブレイクの有無”を見極めたいところです。

基本は様子見、しかし忘れてはならない欧州・日本の思惑
 もっとも欧州からは“ECB追加緩和”という新たな火種が生まれており、そして日本では世論調査等を背景にした“日銀追加緩和への思惑”がいつ増幅されないとも限りません。米雇用統計をメインテーマとして、「それまでは様子見が基本路線となりますが、日・欧の状況にも一定の注意は払っておく必要がありそうです。