<クローズアップ>=「超伝導直流送電」に脚光、電力融通での効率送電に不可欠(1)

 北海道を筆頭に予想を上回る大寒波が到来し暖房向けなどの需要増から電力需給への不安が再び高まっている。現状で原発の再稼働が期待できないなか、火力発電や再生可能エネルギーなど代替発電の強化と効率的な送電体制の構築が急務となるが、ロスの無い送電では「超伝導直流送電」が再びクローズアップされそうだ。

 大飯原発以外の再稼働が暗礁に乗り上げているなか、予想以上の大寒波の到来で電力需給が再び逼迫し始めている。11月26日には東京電力<9501.T>が気温の大幅な低下による暖房需要の増加などを理由に北海道電力<9509.T>、東北電力<9506.T>、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>の電力4社から計100万キロワットの応援融通(全国融通)を受けたことを発表した。

 広野火力発電所5号機がボイラー内のチューブからの蒸気漏洩により発電を停止した影響も要因になっているが、その後は、北海道でも27日朝からの暴風と雪で室蘭市などで早朝から約4万戸が停電する事態が発生している。電力各社は老朽化した火力発電所を稼働させており、今後もトラブルが発生する可能性が高く、各社が電力を融通し合うことで、逼迫が続く電力需給を乗り切る状況が続くことになる。