谷間の一日、上へ下へと揺れ動く!?

ドラギ総裁のマイナス金利発言が尾を引く-ユーロ安
※ご注意:予想期間は12月11日と表示されていますが、本日(10日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 先週末はユーロが売られ、そしてドルが買われる動きが目立ちました。もっとも注目されたのは米雇用統計ですが、その他に日本や欧州発の材料にも影響を受けた模様です。

 まず欧州発の材料は、前日(6日)にドラギECB総裁が発言した「中銀預金金利のマイナス金利」発言です。この影響は日を跨いでも続き、リスク回避姿勢も継続しました。2013年の独GDP見通しが引き下げられたことも、こうした動きを後押ししたと見られるところです。このためユーロドルは米雇用統計前に1.29ドルラインを割り込み、そしてユーロ円は106円前半まで下落しました。

地震で急落も“往って来い”-ドル円
日本からも“地震”という、新たな材料が飛び出しました。17:20頃に発生した三陸沖地震の影響から、宮城県沿岸には津波警報が発令されました。このためリスク回避による円高が進行し、ドル円・クロス円は共に急落する動きを見せました。いわゆる昨年の東日本大震災の直後と同様の動きを見せたわけですが、もっとも今回は「原発は問題なし」「二次被害もほとんどなし」との見方から、すぐに往って来いの反発を見せて注目の米雇用統計を迎えています。

米雇用統計はポジティブサプライズも“往って来い”-ドル円
 そして迎えた米雇用統計は、失業率・非農業部門雇用者数共に事前予想を大きく上回る“ポジティブサプライズ”となりました。ハリケーン『サンディ』の悪影響を加味して事前予想そのものがネガティブに傾斜していた感は否めませんが、方向感の定まらなかったドル円は82.826円・Bidまで一気に駆け上る急伸を見せています。もっとも前回分が下方修正されたことや、また失業率が下がったのは「職探しを諦めた人が増加した」という“悪い失業率の低下”との見方が台頭したことから、その後は発表前の水準となる82円前半へと一気に巻き戻される往って来いを見せています。そこからやや値を戻して先週の取引を終えていますが、先月22日高値(82.836円・Bid)の重さが目立つ一日だったといえます。

谷間の一日、上へ下へと揺れ動く!?
 こうした中で週明けとなる本日の展開ですが、「先週末に上値を押さえた前記82.836円を巡る攻防」と「欧州を巡る思惑」、そして「イベントを控えた膠着感」の兼ね合いが中心になると見られるところです。

 82.80-83.00円にはかなりのドル売りオーダーが展開しており、先週末はオプション絡みの防戦売りも散見されました。このため同ラインを突破できるか否かは、テクニカル的に重要なポイントとなります。一方でファンダメンタルズからは、モンティ・伊首相の辞意表明を背景にしてリスク選好姿勢は抑えられやすく、一方向への動きは想定しづらいところです。

 本日は主要イベントのちょうど谷間というスケジュールも合わせてを鑑みると、“膠着しつつ、上へ下へと揺れ動く”と考えるのが自然なところです。