<株式トピックス>=SUMCO強烈ストップ高の意味

 SUMCO<3436.T>が前週末比100円高の680円はストップ(100円)高で比例配分となり126万5100株の買い物を残した。7日引け後に13年1月期連結業績見通しの下方修正を発表。売上高は、前回予想の2300億円から2050億円(前期比17.1%減)に、経常損益は110億円の黒字から85億円の黒字(前期は56億9500万円の赤字)に減額し、黒字幅が縮小する見通しとした。第3四半期に始まった半導体用シリコンウエハー市場の調整局面が、第4四半期も継続することを織り込んだことが要因。
 ところが、市場では、既にこの程度の減額修正は織り込み済みとして悪材料が出尽くしたとの感触や、収益源の300ミリウエハーでは、市況底入れから価格引き上げの動きもあるほか、太陽電池用ウエハーから撤退するなど事業構造改革の進展も期待できることから、収益回復を先取りした買いが集中したようだ。
 さらに、野村証券は7日付のリポートで、投資判断「ニュートラル」、目標株価610円を継続した。同証券のリポートでは「需要は従来予想よりやや弱いが、コスト削減は着実に進展している。300ミリウエハーの需要のボトムは見えつつある」としている。
 しかし、それにしても強烈なストップ高となった。株価は8月高値の661円を一気に超えた。日足チャートで見ると25日、75日の移動平均線がちょうどゴールデンクロスを示現しており、先高期待感が高まっていたことに加え、東証信用残の倍率は直近で0.93倍と売り長状態となっており、株価が上昇しやすい状況にあったことは確かなようだ。今後は株式需給も株価を判断する上での重要な要素となる。SUMCOのストップ高が、電子部品株全般の反転攻勢の起爆剤となることを期待したい。