意外に美味しい?レンジ相場到来!

イタリアの政治的混乱-ユーロ安
※ご注意:予想期間は12月12日と表示されていますが、本日(11日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 “イベントの谷間”ということで、昨日は全体的に小動きに留まりました。そうした状況の中でも一定の動意を見せたのは、ユーロでした。

 「マイナス金利導入を検討」と表明したドラギ・ECB総裁コメントに続き、先週末にはモンティ・伊首相の辞意表明が伝わりました。これが重債務国の一つであるイタリアの政治的混乱(政治の空白・ベルルスコーニ前首相の復活等)という思惑へと波及し、伊国債利回りは上昇(債券価格は下落)しました。このためリスク回避のユーロ売りが先行し、ユーロドルは1.29ドルラインを割り込み、ユーロ円も先月28日以来となる106円割れを示現しました。「新政権発足まで引き続き政権を担当する」とのモンティ発言が伝わったことでその後は値を戻しましたが、根強い欧州情勢への不安感から上値は限定され続けました。

方向感定まらず、レンジ内で“上へ・下へ”-ドル円
一方で前記した欧州(ユーロ)の動向からドル円も“上へ・下へ”と揺れ動きましたが、結局は82円前半~半ばの小動きに終始しました。

 先週末に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数・失業率共に事前予想を上回りましたが、後者は昨日の当欄でも記したように「職探しを諦めた人が増加した」という“悪い失業率低下”との見方が台頭しています。こうしてドル売りが進行しやすい中、一方では日銀への追加緩和期待を背景にした根強い円売り圧力が下値を支えてもいます。結局ドル円は方向感が定まらず、レンジ内で“上へ・下へ”と揺れ動いています。

適度なレンジ相場の上下動が基本路線
 こうした中で本日の展開ですが、明日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えるスケジュール感からは、昨日と同様の“様子見ムードの台頭”が想定されるところです。このため“一方向への動き”は想定しづらく、“膠着しつつ”も“上へ・下へと揺れ動く”と考えるのが自然です。

 ドル円は先月22日高値(82.836円・Bid)で上値が強固に押さえられている反面、82.00円付近から下の堅さは尋常ではありません。どちらかを超えていけるとストップロスを絡めながら大きな動意になることが想定されますが、一方でビッグイベント前に突破するのは“容易ではない”というのは簡単に想像が付くところです。飛びっきりのサプライズでも出てくれば話は別です、そうでなければ“膠着しながら”“上へ・下へと揺れ動く”、適度なレンジ相場の上下動を基本路線に戦略を組み立てたいところです。