ルネサスが後場値を消す、妥当値めぐり思惑錯綜

 ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が4日続伸で、一時350円と14%高と急伸したが、その後は徐々に値を消す展開となり、後場は前日比変わらずとなる場面もあった。同社は10日、政府系ファンドの産業革新機構と製造業8社から最大2000億円の第三者割当増資を実施すると発表したことで、財務基盤が大幅に強化されることを好感した買いが流入していたが、買い一巡後は強弱観が対立し売り買い拮抗する動きをみせている。1株あたり120円で12億5000万株の第三者割当増資を実施するなど、時価を大きく下回る株価での大規模増資に対する警戒感も根強い。「現時点での妥当株価は算出しにくいが、PBRが1倍を上回る300円以上が妥当とは言い切れない」(中堅証券投資調査部)との見方があるようだ。

ルネサスの株価は14時45分現在309円(△1円)。