レンジ形成との見方が広まる

レンジ形成との見方が広まる
ドル/円は先月22日に82.83円の高値を見て以降、下押しは28日の81.68円に留まり、その後はこの中でもみ合う展開が続いている。

「短期筋がレンジ相場を利用して回転売買を行っている」との声も聞かれるなど、目先的にはレンジ相場が続くと予想している向きが多いようだ。

足下の材料を見ると、11日から12日にかけて行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)では今月末で期限が切れるツイストオペに代わる債券買い入れプログラムが発表されると見られているが、それを手掛かりにしてドルを売る動きは見られない。

一方、10日のNY市場で次回日銀金融政策決定会合での追加金融緩和観測が浮上したが、これを受けた円売りは限定的であった。

市場ではFOMCが450億ドル規模の債券買い入れ、日銀が10兆円規模の追加緩和策がそれぞれ予想されている事から、これらを大きく上回る内容が打ち出されない限り、レンジ相場脱出の手掛かりとはなりにくいと見る。

なお、レンジ相場脱出のきっかけとなりそうな手掛かり材料として、現時点で最も目立つのは米国の「財政の崖」問題であろう。

実質的な期限とされるクリスマスを前に、財政の崖回避に向けて与野党間で何らかの合意に至るのが困難との見方が強まるようだと、レンジ下抜けを試す可能性がある。

また、崖回避に向けた楽観的見通しが強まれば、レンジ上限突破もあり得る。関連報道に注意したい。