米FOMC、明確な数値目標導入でドル売り、円売り

失業率6.5%
昨日の海外時間には、米FOMCで月額450億ドルの長期国債の買い入れが決定されたうえ、例外的な低金利を維持する期間を、これまでの時間軸から失業率が6.5%を上回っているかぎり、などといった数値目標としたことなどからリスク選好の動きでドル売り、円売りが強まりました。

欧州時間序盤、寄り付き直後から欧州株が上昇したことからリスク選好の動きが強まって、ユーロドルは1.3020付近まで、ユーロ円は107.90円台まで、ドル円も82.90円台まで上昇しました。さらにこの日行われたイタリア国債入札が順調だったことから、ユーロドルは1.3030付近まで、ユーロ円は107.90円台まで上昇幅をやや拡大しました。

NY時間序盤には、発表された米MBA住宅ローン申請件数が前回を上回ったことから欧州株が上昇し、ユーロドルは1.3050台まで、ユーロ円は108.20円台まで上昇しました。その後はFOMCの結果待ちとなって小動きが続きました。

NY時間午後になってFOMCが終わり、政策金利は予想通り据え置きと発表されました。しかし同時に発表された声明で「ツイスト・オペ終了後に期間が長めの米財務省証券を当初毎月450億ドルのペースで購入することを決定」とされ、さらに例外的に低い政策金利を維持する期間をこれまでの「2014年後半まで」といった時間軸に代わって「少なくとも失業率が6.5%を上回り、1-2年後のインフレ率が長期的な目標である2%を0.5%ポイント以上上回らない限りにおいて」継続する、と明確な数値目標が示されたことからリスク選好のドル売り、円売りが強まって、ユーロドルは1.3090台まで、ユーロ円は109.00円台まで、ドル円は83.30円付近まで上昇しました。発表を受けて株式市場は一旦上昇したものの、材料出尽くしとなったことに加え、FRBがGDP成長率見通しをやや下方修正したことなどから反落し、FOMC発表前の水準を割り込みました。この間為替市場ではリスク選好の動きがやや巻き戻され、ユーロドルは1.3060付近まで、ユーロ円は108.60円付近まで、ドル円も83.10円付近まで反落しました。

今日の海外時間にはユーロ圏財務相会合、EU首脳会合、トロイカ合同会議が開催されるほか、スイス国立銀行の政策金利発表、ECB12月月報公表、米・11月生産者物価指数、米・11月小売売上高、米・新規失業保険申請件数、加・10月新築住宅価格指数の発表が予定されています。