<話題の焦点>=再生エネの主役は風力発電、2030年までに16倍の伸び

 政府が発表した「革新的エネルギー・環境戦略」のなかで再生可能エネルギーについて2030年時点の具体的な数値目標が示された。再生エネ全体で10年時点の1060億キロワットアワーから3000億キロワットアワーへ発電量ベースで3倍を目指す。内訳は水力、太陽光、風力、地熱、バイオマスその他で、太陽光、風力、地熱の増加が目立つ。なかでも潜在的な伸び代が大きいのは風力だという。

 目標値の665億キロワットアワーは約16倍の伸びになるが、設備利用率2割を前提とすると3600万キロワットアワーの新規開発が必要になる。ただ、風力発電の買い取り価格が1キロワットアワー当たり22円と高く設定されたことで新規参入が殺到。前年度の東北電力の募集には枠の10倍以上の応募があった。

 最近の世界の動向を見ても再エネ開発の主役は風力であり、11年末で既に2億4000万キロワットと原発240基分の容量に達している。専業事業者の日本風力開発のほか、発電機を扱う日本製鋼所<5631.T>や荏原<6361.T>、洋上風力発電の戸田建設<1860.T>や日本ヒューム<5262.T>、風車材料の東レ<3402.T>など関連銘柄は多い。