FOMCの数値目標導入はサプライズ

ややタカ派的な面も
昨日のFOMCでは、予想通りツイストオペ終了後月額450億ドルの長期国債買入れが決定されました。

予想外だったことがいくつかありますが、なんと言っても現在の例外的に低いFFレートが、「少なくとも、失業率が6.5%を上回り、1-2年後のインフレ率が委員会の長期的な目標である2%を0.5%ポイント以上上回らず、長期的なインフレ予想がしっかりと抑制されている限りにおいては適切であると想定している」と、明確な数値目標を設定したことです。

こういった数値目標は、数人の委員がすでに発言していましたが、最終的には導入されるにせよ、今月導入されると予想していた向きはほとんどありませんでした。

また、長期国債の買入れは「当初毎月450億ドルのペースで購入する」とされ、バーナンキ議長の会見では「(QE3のMBS買入れ400億ドルと合わせた)850億ドルを変更する用意がある」とされ、必要なら増額するということをはっきり指摘しています。

ここまでは予想以上の緩和ということですが、実は逆の点もあります。それは失業率目標が6.5%とされたことです。従来は6%というのが一つの目安と考えられていましたが、それを6.5%としたことが、ややタカ派的と見られるとともに、バーナンキ議長が「失業率の数値基準は2015年半ばまで達成されないと予想」とはしているものの、実際にはもっと早く目標値に到達して、ドル金利の上昇時期が早まるのでは、という思惑を呼んだと考えられます。

その結果、大規模緩和を決定したにも関わらず米長期金利は上昇し、ドル円の上昇を支えた、と考えられます。