<クローズアップ>=ノロウイルス流行警報発令、検査関連企業を探る(2)

 ノロウイルスは乳幼児から高齢者に至る広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こすウイルスで、年間を通して患者が報告されているが、11月から3月にかけて多発している。感染経路としては汚染された貝類による食中毒に加えて感染したヒトの糞便や嘔吐物、更にそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染することから、集団感染しやすい。

 しかも他のウイルスとは異なり、ノロウイルスはエンベロープ(宿主細胞の膜)を持っておらず、アルコールや高温に対する抵抗性が強い。多数の遺伝子型が存在するため、同一人物が複数の違った型のウイルスに感染する事例も多い。インフルエンザよりも極めて厄介なウイルスといえそうだ。

 感染から発症までの潜伏期間は24~48時間で通常であれば1~2日ほど続いた後に治癒するが、免疫力が低下した高齢者や乳幼児では、重症化するケースもあり、検査体制の強化と、流水・石けんによる手洗いや、効果的な消毒が重要になってくる。