窓空けスタート 埋める/埋めない!?

米超低金利長期化の思惑-ドル売り
 衆院選を控えた先週末は、2年9ヶ月ぶりの-12へと急低下した日銀短観・大企業製造業DI等の影響から、東京タイムはジワリジワリと円が売られる展開でした。しかしながらその後は、米消費者物価指数が半年ぶりとなる-0.3%へと低下したことを背景に、米超低金利政策が長期化するとの思惑からドル売りが目立ちました。このため83円後半へと上昇していたドル円は、衆院選前の利益確定売りも重なったことで、83円前半へと押し戻される場面も見られました。

銀行監督の一元化合意の蒸し返し-ユーロ高
一方でユーロは、独製造業PMIの悪化を背景にNYタイム中盤まで上値の重い展開を引きずりました。この影響でユーロ円は109円ラインギリギリまで下落し、ユーロドルも1.30ドル半ばで上値を押さえられ続けました。しかしながら前記した米超低金利政策の長期化への思惑を背景にしたドル売り進行から、その後はユーロ買いが優勢となっています。EU首脳会議における銀行監督の一元化合意が蒸し返されたことも、こうした動きを後押ししたと見られるところです。こうしてユーロ円は再び110円の大台ラインへと迫り、そしてユーロドルは5/4以来の高値となる1.31734ドル・Bidまで上値を拡大して先週の取引を終えています。

窓空けスタート 埋める/埋めない!?
 そして迎えた衆院選は、ご承知のように、自民党の圧勝に終わりました。この影響で週明けの本日は主要通貨に対して円が売られており、窓を空けるギャップアップでスタートしています。

 こうした中で本日の展開ですが、日銀への追加緩和圧力を背景にした「円売り圧力の継続性」と、いわゆるセオリー通りの「窓埋めに向けた円買い戻し圧力」のいずれが勝るか?に注目が集まるところです。

 参院で否決されても、衆院で再可決することができる320を上回る議席を自・公で確保したことから、実質的に衆参のネジレ現象は解消されています。このため日銀法改正への思惑は残存しやすく、円売り圧力がしつこく残る可能性も否定できません。しかしながら昨年4/12以来の高値をつけたこともあり、ドル円には一旦の高値達成感が示されつつあります。このため「噂で売って、事実で買い戻す」のセオリー通り、ギャップアップでのスタート後はジリジリと値を削る展開を見せています。

二の矢の有無がポイント!?
 普通に考えると、最初(現在)は「利益確定の円買い戻し」が優勢となり、一旦下値を抑えられて「戻り優勢」。しかし“戻りが鈍い”のを見て、「84円前半での新たな円売りニーズ」という“二の矢が降ってくる”、と考えるのが自然な流れです。ただし前記した日銀法改正への思惑から、しつこく円売り圧力が残存する可能性は想定しておかなければなりません。二の矢が降ってくる前提になるのが“戻りが鈍い”と見られるだけに、後者が上回る現在の動きではあるものの、今後の成り行きを見極めたいところです。