<話題の焦点>=工作機械株、中国ソフトランディングなら要注目

 株式市場は師走の風とともに、戻り足を強めてきた。特に秋口まで売り込まれていた銘柄群に金融相場特有のリターンリバーサルの買いが向かう展開となっており、出遅れていた短期資金の物色ターゲットになっている。その典型的なセクターの一つが工作機械株である。

 主要メーカーの12年4~9月期(上期)決算は軒並み経常増益を達成した。業績の変化率も大きい。ツガミ<6101.T>が前年同期比で4倍強に膨らんだほか、牧野フライス<6135.T>が同2倍、OKK<6205.T>が同3.8倍、東芝機械<6104.T>が同58%増益、オークマ<6103.T>は同46%増益といった具合である。これらはすべて期初計画も上回っている。

 では、なぜ夏場から秋口にかけて、工作機械株が低迷を余儀なくされたかといえば、それは夏場以降の中国向けを中心とした海外需要の急減速であった。しかし、下期の厳しさについて株価は織り込み過ぎたともいえる。加えて、為替市場で足もと急速に進む円高修正の流れも輸出比率の高い工作機械業界にとっては、望外の支援材料となっている。

 とりわけ、スマートフォン特需を正面から享受するツガミや牧野フライスは通期業績見通しの減額懸念にも乏しい。これらを中心に工作機械株の見直し相場は続きそうである。