<マーケットアイ>=金融緩和期待相場が増幅、金利敏感セクターに関心(2)

 11月半ば以降の上昇相場では、安倍総裁の追加金融緩和への積極姿勢に反応して、外国為替相場で円安が進行したことから、株式市場では円安で直接的にメリットの大きい自動車、電機、精密機器などの主力輸出関連企業の株価上昇が先行した。さらに、自民党の提唱している「国土強靭化計画」の実施が現実味を帯びてきたことや、中央自動車道笹子トンネルでの天井崩落事故などもあり、社会インフラ整備関連の建設、橋梁、道路などの銘柄に物色の矛先が向かった。

 そして、日銀の金融決定会合の開催を目前にして、改めて追加金融緩和実施への関心が高まり、銀行、不動産、証券、電力などいわゆる金利敏感セクターの銘柄群に投資資金が流入しはじめている。例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306.T>は、18日に、9月19日の高値398円を3カ月ぶりに更新し、一気に400円台に乗せてきた。依然としてPERは8倍台、PBR0.5倍台と割安水準にある。また、野村ホールディングス<8604.T>も先週から上げ足を速めており、3月19日の年初来高値417円を完全に射程圏に捉えてきた。

 こうした銀行、証券に比べて一足先に人気化していた不動産株は、三井不動産<8801.T>(14日申し込み現在0.43倍)のように東証信用倍率が売り長、あるはきっ抗している銘柄が多く、取組妙味も広がりをみせそうだ。

 さらに、金利敏感の側面も持つ素材株の代表格である新日鉄住金<5401.T>は、11月26日の高値199円に肉薄しており、これを突破すると新たな上昇軌道に乗る可能性も浮上してきそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)