クリスマス休暇直前、「大きな揺り戻し」にご注意!?

欧州発、リスク回避姿勢後退-ユーロ高
※ご注意:予想期間は12月20日と表示されていますが、本日(19日)の東京・ロンドン・NY市場の値動きを想定した記述となります。
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 自民党圧勝を背景にした円売り地合いが強い中、昨日はリスク選好姿勢が目立ちました。

 イタリア・スペインの国債利回りが低下し、米格付大手・S&Pはギリシャの格付けを引き上げました。この影響で欧州発のリスク回避姿勢はさらに後退する格好となり、ユーロ円は111円ラインを突破して111.470円・Bidまで上昇しています。

米『財政の崖』への懸念も後退-ドル円
 一方、頻繁に連絡を取るオバマ大統領(民主党)-ベイナー下院議長(共和党)の歩み寄りを好感したマーケットは、「早ければ週内にも合意」との楽観論となって米『財政の崖』への懸念も後退させています。こうして逃避通貨であるドルおよび円に売り圧力がかかりましたが、冒頭で記した地合いからより円が売られる格好となっており、週初に空けた窓を埋め切れなかったドル円はその下落分をほぼ取り戻す84円前半まで値を戻す動きとなっています。

“円売り基調の継続性”がポイント
 こうした中での本日の展開ですが、“埋め切れていない窓”への意識は残っているものの、東京タイムに入ってから週初高値(84.300円・Bid)を上抜けてきた流れを鑑みると、やはり“円売り基調の継続性”がポイントとなってきます。

 テクニカルから見ると、84.50-85.00円には段階的にドル売りオーダーが観測されており、この手前になると利益確定のドル売りが入ってきやすいと考えられるところです。しかしながら“日銀の追加緩和への期待感”と“米『財政の崖』を巡る思惑”が重なったリスク選好姿勢を考えると、本日に関しては円売り地合いが堅持されやすいと考えるのが自然となります。

クリスマス休暇直前、「大きな揺り戻し」にご注意!?
 もっとも前記した“日銀の追加緩和への期待感”と“米『財政の崖』を巡る思惑”は、現時点ではまだ何も決定されていないという点には、注意しておく必要があります。マーケットは確かに「思惑」を背景にして変動するものですが、それが行き過ぎると「大きな揺り戻し」となって反転しかねません。特に“埋め切れていない窓”への意識が残っている中、クリスマス休暇が直前に迫っています。気をつけておきたいところです。