<マーケットアイ>=不動産株が異彩高、金融緩和のメリット顕著(2

 三井不は、一時、前日比103円高の2096円まで買い進まれ、2008年9月29日以来、約4年3カ月ぶりの高値をつけた。14年3月期については、賃貸事業で「横浜三井ビル」、「ダイバーシティ東京」、「日本橋本町二丁目ビル」の寄与による増益と、13年3期の「ラゾーナ川崎プラザ」など商業施設のリニューアルにより増益を見込む。分譲事業は、投資家向け分譲で利益横ばいを予想するものの、住宅事業は増益を予想している。

 菱地所の14年3月期は、ビル事業では「永楽ビル」、「大手町フィナンシャルシティ」、「横浜みなとみらい地区34街区商業施設開発計画」の増益寄与を見込む。また、住宅事業はマンションの売上計上戸数増加と利益率上昇を予想することから、大幅増益見通しとなる。都市開発は、13年3月期に新規連結した「新宿イーストサイドスクエア」の増益寄与が貢献する。住友不の14年3月期は、賃貸事業では「新宿グランドタワー」と「渋谷ガーデンタワー」などの増益寄与を見込む。販売事業は、完成在庫の水準が高いことから消費税の引き上げに伴う駆け込み需要を織り込んでいる。マンションの売上計上戸数は700戸増の5200戸を確保する。

 東京建物は、きょう大商いを伴って急騰をみせた。75%の株式を保有する子会社の東京建物不動産販売<3225.T>が、東証1部上昇率のトップとなる急騰をみせたことが好感された。東建不販は、東京建物系の賃貸や仲介事業が主力で、業績は安定している。不動産株の出遅れとして人気化したようだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)