<話題の焦点>=セメント需要、復興と公共投資で回復基調

 セメント需要に回復機運が膨らんでいる。セメントの国内需要は2010年度まで5年連続で前年比を下回ったが、11年度は4265トン(前年比2.5%増)とプラス転換。日本セメント協会の需要見通しによると、2012年度は前年比1%増の4300万トンと2年連続で増加に転じる見込みだ。

 特に、東日本大震災の復興需要が出ているほか、民間向けでも住宅投資や設備投資が回復している。セメント業界からは、今年度は予想を上回る4450万トン程度に届く可能性を指摘する見方も出ており、セメント需要は回復期に突入した可能性が高い。

 またセメント輸出も堅調だ。東南アジア向けなどが伸び11年度の1000万トンが今年度は1070万トンと約7%の増加が見込まれている。需給は引き締まりつつあり、輸出価格の引き上げも視野に入っている。

 この状況下、セメント専業大手の太平洋セメント<5233.T>と住友大阪セメント<5232.T>の業績は2ケタ増益見通しと好調。宇部興産<4208.T>や三菱マテリアル<5711.T>、それにデイ・シイ<5234.T>など注目したい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)