<私の相場観>=株式評論家 植木靖男氏

 全体は強気優勢の地合いが続いているようだが、目先的には買い疲れ感から上値が重くなっている印象だ。年末年始の相場は、ボックス圏で調整含みの動きになるのではないかとみている。

 日本株上昇の両輪となっているのは為替の円安と米国の株高。このうち円安基調は継続しているが、米国株のほうは「財政の崖」問題が年明けに先送りされそうで、これがはっきりしないことには上値追いは難しい環境にある。日本株も外国人の買いが細る中で、しばし瀬踏みを余儀なくされる可能性があろう。

 過去を振り返ると09年3月の大底からの離脱相場の際も、同じようなタイミングで上昇一服から2週間以上、中段でもみ合った局面があった。今回の戻り相場も今はちょうど「アベノミクス」に対する理想買いと現実買いの端境期にあり、これが現実買いに移行する機を待つ時間帯も必要。

 個別にマークしたいのは三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などのメガバンク株。米国市場で金融株が先駆しているのも味方する。また、同じ観点で野村ホールディングス<8604.T>なども目が離せない。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)