米「財政の崖」問題回避期待でリスク選好の動き

まもなく下院でも可決の見通し
明けましておめでとうございます、本年もよろしくお願いいたします。

アメリカ議会は「財政の崖」問題回避のため年末年始の休みを返上して徹夜の審議を続行、ワシントン時間元日午前2時に上院で採決が行われ、賛成多数で可決されました。これを受けて下院では1日に審議を再開しました。東京時間正午現在下院での採決は行われていませんが、まもなく最終投票を行う予定で、上院案がそのまま可決されると見られることからリスク選好の動きでドルと円が売られています。

31日の欧州時間は、各通貨ペアとも非常に狭いレンジ内の取引となりました。

NY時間にはいると、米共和党のコーカー上院議員が「『財政の崖』の回避で31日に合意に達するだろう」と述べたことから、リスク回避が後退してドルと円が売られましたが、NY時間午後にはいって「財政合意が成立しても大幅な歳出削減は避けられない可能性」と報じられたことからユーロドルは反落しました。

冒頭でご紹介しましたように米議会は年末年始も審議を続行、上院はバイデン副大統領とマコネル共和党上院院内総務がまとめた法案を可決しました。この法案には年収40万ドル超の個人および同45万ドル超の世帯を対象とした増税が盛り込まれるとともに、失業保険給付の1年延長や遺産税の引き上げに加え、強制的な歳出削減開始の2カ月先送りが盛り込まれています。

下院では当初共和党側が「上院の法案はそのままでは受け入れられない」として修正を模索しましたが、その後「下院共和党、上院案の修正を断念」と報じられ、まもなく行われる見通しの投票で可決する見込みとなったことからリスク選好の動きで、ドルと円が売られ、ドル円は87円台に乗せ、ユーロ円は117円を窺う水準まで上昇しました。

今日の海外時間にはユーロ圏・12月製造業PMI、英・12月製造業PMI、独・12月消費者物価指数、米・12月ISM製造業景況指数、米・11月建設支出の発表が予定されています。