2013年はリスク選好の動きでスタート

「Sell The Fact」の動きも
皆様、あけましておめでとうございます。

どんな新年をお迎えになりましたでしょうか。

懸念されていたアメリカの「財政の崖」問題ですが、年末年始ぎりぎりの協議が続いた結果なんとか元旦深夜に下院が上院案を可決したことで、米経済が崖から転落することは回避されました。為替市場では、下院の採決前から可決を織り込む形でリスク選好の動きであるドル売り、円売りが進んで、ドル円は2010年7月以来となる87円台に乗せました。下院が法案を可決した事が伝わると「Sell The Fact」の動きで利食い売りが各通貨ペアで優勢となる場面もありましたが長続きしませんでした。

今回の法案は、バイデン副大統領とマコネル共和党上院院内総務が中心となってまとめたものです。焦点となっていた所得税の実質増税となる年収は、個人では40万ドル超、世帯では45万ドル超となりました。同じ層に対しては、これまでのキャピタルゲイン税や配当税の減税も廃止され、それぞれ15%から20%と実質増税となります。また遺産税に関しては1000万ドル以上の税率を35%から40%に引き上げることとなりました。

一方では失業給付金の1年延長も盛り込まれています。また自動的な歳出削減は2ヶ月先送りされることとなり、その間の財源は歳出削減と歳入拡大の両方で、歳出削減の半分が国防関連、残りの半分は非国防関連になりました。

当初下院共和党は「上院の法案はそのままでは受け入れられない」として修正案を提案することを検討しましたが、上院側は下院が修正法案を可決しても再協議しない、との姿勢を示した為ほどなくして「下院共和党、上院案の修正を断念」と報じられたことから、可決は時間の問題となってリスク選好の動きになりました。

当面は「財政の崖」からの転落を回避したことから、リスク選好の動きで株高、債券安、ドル安、円安が進むと予想できますが、もともと崖からの転落を予想していた向きはほとんどなかった為、「Sell The Fact」の動きに注意が必要なことと、NYダウが12月の高値を超えて上昇できるかがポイントとなると考えられます。

昨年に引き続き、本年も皆様の為替取引のお役に立てるような情報の発信を行う為、FXプライム情報チーム一同研鑽を積んでまいりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。