13年・期待の相場テーマ<2>=海外の長期資金の買いは金融株の復活を暗示(1)

 東京株式市場は11月中旬を境に劇的にその風景が変化した。デフレ脱却を至上命題に掲げる安倍自民党総裁への期待が、そのまま株高に反映され、さらに12月16日の衆院選での自民党圧勝を受けて全体株価はさらなる高みへと向かっている。

 日本株復権の底流に何があるのか。それは買い主体である外国人投資家のスタンスの大転換であることは疑いがない。外国人投資家は11月第2週以降、破竹の勢いで買い越しを継続し、12月第3週には差し引き7019億円と約1年9カ月ぶりとなる高水準の買い越しを記録した。ちなみに12月第3週までで、その累計買い越し額は1兆8350億円に及んでいる。

 この間に日経平均株価は1万円大台を回復、上昇パフォーマンスは幅にして約1700円、率にして20%強に達する。これは、国内機関投資家が株を持つことへのリスクに呪縛され手を拱いているのとは対照的に、外国人はアベノミクス効果を前向きに、しかも相場的見地から的確に読み当てたことを物語っている。12月も後半になって、国内機関投資家は日本株の「買わざるリスク」をにわかに意識せざるを得なくなった。これは外国人が思った以上に安倍新政権に対する期待と高い評価を与えていたということを、読み違えた結果といってもよい。現在、東京株式市場の6~7割の売買シェアを海外からの資金が掌握しており、その意味からも相場の方向性は外国人の一挙手一投足に委ねられているといっても過言ではないのだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)