2013年・期待の相場テーマ<3>=民生用電機の逆襲が始まる、収益化に向けた各社の取り組みに注目(1)

 政権交代による期待感の高まりや円安基調継続に対する安心感の広がり、景気刺激策、日銀の金融緩和的なスタンスなど、政権交代の前後では相場の雰囲気がガラリと変わってきた。

 特に金融緩和期待を背景とした円高是正の動きは国内輸出産業の輸出採算改善への効果が期待されているが、こうした中で静かに始まっているのが、民生用電機セクターの逆襲だ。最も動きの激しかったシャープ<6753.T>は12月に入ってからだけでも18日の高値までほぼ株価は倍化したほか、パナソニック<6752.T>は3割上昇、ソニー<6758.T>も2割上昇した。「主力製品の販売不振による先行きの不透明感は消えておらず、円安を背景とした輸出株の底上げムードに乗っただけ」(市場関係者)との見方もあるが、民生用電機セクターを取り巻く雰囲気が変わったことは確かだろう。

 収益化に向けた各社の取り組みも本格化している。パナソニックは2年連続で8000億円近い赤字を計上したが、不採算事業ののれん代、無形固定資産などを中心に減損を実施し、事業売却も進めて構造改革を前倒しで実施している。ソニーはオリンパス<7733.T>との資本業務提携にみられるような医療など新成長分野への投資を進める一方、民生用電池事業の売却が新聞紙面を賑わせたのは記憶に新しい。シャープはインテルやクアルコム、鴻海との資本提携の進捗にIGZOパネルという新製品を中心とした収益回復にも期待が持てる。

 中期的にも米国の景気回復やシェールガスの産出増による貿易赤字の縮小を背景にドル高・円安の流れが期待できるとの見方もある。円安を背景とした民生用電機の逆襲も続くのではないだろうか。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)