13年・期待の相場テーマ<3>=民生用電機の逆襲が始まる、収益化に向けた各社の取り組みに注目(2)

 ただし、実態に目を向けてみると、回復が実感できるうようになるまでにはまだ時間がかかりそうだ。薄型テレビやデジタルカメラ、ゲームなどの最終製品の需要減退が続いているためで、いまだ新たなトレンドは形成されていないことから、「次の一手」が見つからないでいる。

 そうした中で、元気なのはスマートフォンだ。「iPhone」の登場で一気に拡大した同市場だが、需要は各種の予想をはるかに上回る規模で拡大しており、その傾向は当面続くとの見方が一般的。市場はアップル、サムスンの2強が突出した感があるが、小型、高機能化、低消費電力化が求められる中で、国内電子部品メーカーの存在価値はむしろ向上している。セットメーカーよりも部品メーカーへより関心が高まる傾向は2013年も続きそうだ。

 クレディ・スイス証券の調査によると、来期は米系スマートフォンでの売り上げ拡大に加えて、韓国系スマートフォンの13年モデルでの採用によりFEMiD(デュプレクサ内蔵フロントエンドモジュール)の急拡大シナリオが想定されるという。さらに、中国系スマートフォン、タブレットPCの拡大などによりMLCC(積層セラミックコンデンサー)やSAW(表面弾性波)デバイス、インダクターなどの受動部品関連の需要拡大も見込まれるとしている。

 これを元にすると、注目はやはり村田製作所<6981.OS>であろうか。世界最小のMLCCを開発したほか、SAWフィルターやモジュール製品など多くの競争力の高い製品を持っており、中期的に成長が期待できる。また、TDK<6762.T>、太陽誘電<6976.T>なども関連する部品が多い。

 さらにコネクター大手のヒロセ電機<6806.T>や日本航空電子<6807.T>、プリント基板のメイコー<6787.OS>なども復活が予想され注目しておきたい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)