<私の相場観>=証券ジャパン・調査情報部長 大谷正之氏

 東京株式市場は、年初から好調なスタートとなった。日経平均株価は、東日本大震災前日の終値を上回った。次の目標は、11年2月高値の1万891円で、これを上抜けると10年4月の1万1408円が目安となる。

 米「財政の崖」問題は、一応の妥協をみたものの、抜本的な税財政改革は先送りされ、不安を残していることや、2月のイタリア総選挙などの懸念材料もあることから1月下旬から2月に掛けてスピード調整の場面を経て年度末にかけて再び上昇する展開が予想される。

 昨年11月半ばからの堅調相場で牽引役を担っているのは、海外投資家の高水準な継続買いだ。外国為替市場で円安が進行していることで海外投資家に〝脱為替〟の物色姿勢が鮮明となっている。外国人投資家の物色対象は今後も主力銘柄が中心となるが、やや出遅れ感のあるコマツ<6301.T>、ファナック<6954.T>などの中国関連銘柄に矛先が向かいそうだ。個別銘柄では、素材関連で業績向上期待のある信越化学工業<4063.T>、東レ<3401.T>に注目している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)