<株式トピックス>=急騰経緯のある材料株が軒並み高

 7日の東京株式市場は、前週末の米国株高や一段と進行する円安を背景に朝方は高く始まったものの、その後は利益確定売りに押される展開。日経平均株価終値は、前週末比89円安の1万599円と6日ぶりに反落した。ただ、東証1部の値上がり銘柄数は838で、値下がり銘柄数763を上回った。
 さらに、東証2部指数、ジャスダック指数、マザーズ指数はいずれも前週末比プラスで引けており、物色の根強さが目立った。つまり、日経225種に採用されている自動車、電機、精密機器、機械といった輸出関連の主力銘柄に利益確定売りが集中したということだ。
 そのなかで、際立った動きを見せたのは、中山製鋼所<5408.T>、大日本塗料<4611.T>、東京都競馬<9672.T>、日本カーバイド工業<4064.T>、明和産業<8103.T>、日本橋梁<5912.T>、不動テトラ<1813.T>、エス・バイ・エル<1919.T>など過去に急騰相場を演じた経緯のある材料株が連鎖的に集中物色され、軒並み急騰をみせたこと。
 この材料株人気の背景には、今年から実施された信用取引の証拠金規制の緩和が追い風となっている。東証など全国の取引所は、信用取引の際、担保に差し出す証拠金は、現金や株式を受け渡すまで再利用できなかったが、同じ担保を使って1日に何度も売買できるようにした。
 従来、委託託保証金は、その日のうちに他の取引の保証金に使用できず、新規の取引をするたびに新たな保証金を用意する必要があった。ところが、今年からは、売却後に信用新規建余力が直ぐに回復し、その日のうちにまた取引ができるようになった。
 中堅証券では「比較的少額で参加している個人投資家の短期間での回転売買には、規制緩和は効果を発揮しそうだ」と判断している。ただ、売買の回数が増えれば、それだけ損失を拡大させる可能性も増大することは、肝に銘じる必要がある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)