<マーケットアイ>=仕手系材料株が乱舞、個人投資家資金が復活の狼煙(1)

 きのう7日の東京株式市場は、利益確定売りに6日ぶりの反落となった。米国株高と為替市場での円安という2つの上昇エンジンを携え、いま日本株は飛ぶ鳥を落とす勢いで反騰トレンドを描いている。しかし、140%超えが常態化する騰落レシオを見るまでもなく、目先的な過熱感も否定できない。きょうはさすがに全体買い疲れ感が出たという場面だが、その一方で個別に仕手系材料株が躍動する新たな動きが出てきた。

 前週末の米国株市場では米経済の回復期待を背景にNYダウが約2カ月半ぶりの高値水準に買われている。これが、世界マネーのリスクオンの流れを象徴し、それを映す形で円安が進行、さらに国内では「アベノミクス」といわれるデフレ脱却を第一義とした安倍首相の経済政策への期待が、日本株の先行きに対する期待を膨らませている。つまり、ここまでは最高の舞台の中で日本を代表する主力株の戻りが演じられてきたわけだ。
「ただ、一方では期待先行でここまで円安が進行したり、株価が上昇していることに警戒感を抱く向きも多くなっている」(準大手証券調査部)という。

 分かりやすく調整を入れるとすれば、その契機となるのはやはり為替市場で円安が止まることだろう。くしくもきょうは、1ドル=88円台半ばまで進行していた円ドル相場が、87円台に押し戻されたことを背景に利益確定売りのスイッチが入った格好だ。日経平均株価は90円弱下げ、ほぼこの日の安値圏で引けた。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)