自律調整の押し目を探る展開

上昇トレンド下の押し目形成
 ドル円は60ヶ月(5年)移動平均線で上値を抑えらえて自律調整となっている。同水準は、2008年8月高値から2011年10月安値までの下げ幅に対する38.2%戻しや、2009年4月高値~2011年10月安値までの下げ幅に対する半値戻しなどと重なる重要な水準であった。
 52週移動平均線との乖離率を見ても2005年以来最大の買われ過ぎ感を示しており、いつ自律調整が入ってもおかしくない時間帯だった。
 ここからの押し目の目途だが、心理的節目86円・85円。21日移動平均線が85.56円水準、200日移動平均線が84.85円水準、基準線~転換線が82円~83円水準。2011年10月安値から足元の高値までの上昇に対する38.2%押しも同じようなところに位置している。
 月足で見れば、9か月移動平均線と21か月移動平均線はゴールデンクロスしており、中長期のトレンドはドル高に転換しており、上昇トレンド下での押し目の目途を探る展開と言えよう。

 政府・日銀が物価水準目標を2%とする政策協定を策定中で、雇用の安定も明記、但し期限は設けないという報道があったが、安倍・麻生正副総理が協定には必ずしもこだわらないとトーンダウンしている。
 本日は、重要イベントが少ない中、経済財政諮問会議初会合前後で本邦政治家発言が出てくる可能性に注意。また、昨晩は仏国債格下げ懸念が浮上したが、本邦関連の材料でしばらく動いていたがゆえに、欧米関連の諸問題が再浮上してくるリスクにも警戒したい。