<私の相場観>=東洋証券・投資情報部 土田祐也氏

 東京市場は短期的には昨年からの急ピッチの上昇に対する調整を入れている格好だが、下値はそれほど深くないだろう。

 短期的には日経平均1万200~1万900円のレンジでの推移を想定している。全般相場は為替の円安に連動する形で上昇トレンドを描いてきた。底流には、安倍首相の大胆ともいえる経済政策アナウンスや金融緩和への言及があることはいうまでもない。この円安環境が継続することを前提条件に、今3月期末時点では1万1000円台回復も視野に入るとみている。

 円・ドル相場で1ドル=90円付近を指向する円安が続けば、輸出株を中心に株式市場への継続的な恩恵が見込める。ただ、今3月期の企業業績については、今の円安効果は第4四半期にほぼ限定されることもあって期待し過ぎないことだろう。中期的に円高が再燃しないことこそが大切であり、この条件が適えば来期の企業業績へのプラス材料として大きく貢献しそうだ。

 目先は政府が打ち出す緊急経済対策と、21~22日の日銀の金融政策決定会合が、為替の動きを絡めて要注目となる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)