ドル円、一段高になるとすれば ~買いの主役は?

リアルマネー系
今週にはいって、12月後半から一本調子で進んできたドル円の上昇に一旦調整が入りました。しかし調整と言っても約6円上げたあと、わずか1円40銭の押しと非常に限られたものでした。

11月中旬から見ると、すでに10円も円安になっていて、ここからさらに円安が進む場合、どんな投資家層が買うのだろう、という疑問があります。

発表されたシカゴIMMの取組高を見ると、円売りのポジションがピークやや減ってはきていますが、依然として高水準にあります。過去5年では一番大きなポジションになっていますが、それ以前の「キャリー・トレード」全盛期の2007年のピークの約半分なので、これ以上増やせないということではないかもしれません。

個人投資家のポジションは、一時やや縮小していましたが、ここへ来て再び円売りポジションが増えてきていますので、ドル円の下支えにはなると思いますが、ここからどんどん押し上げていくだけの買い余力があるかは疑問です。

ここで今日ある話を聞きました。外銀の東京支店の方の話ですが、このところの日本株に投資している海外投資家から、円のヘッジをしたほうがいいか?という問い合わせが多くなっているとのことでした。短期のヘッジファンドなどではなく、いわゆるリアルマネーと呼ばれるような年金、投資信託などの長期運用をしている投資家からの質問のようです。そういったタイプの投資家は、通常は為替ヘッジなしで投資をしています。しかしながらここのところの急激な円安で、せっかく持ち株が上昇しているのにドル換算の利益が大きく目減りしてしまっていることから、今後も日本の株と円相場の上昇を見込んで、為替ヘッジ(円売り)を検討しているようです。

こういった普段為替取引をしていない、しかも長期の投資家が円売りをここから始めれば、多少の上下はあるにしても90円や95円といった水準までのドル円の上昇の可能性がさらに高くなります。