<株式トピックス>=日農薬ストップ高と類似株物色の意味

 11日の東京株式市場では、海運、鉄鋼といった市況関連銘柄が人気化した。その中で、異彩を放ったのが一時、前日比ストップ(80円)高の549円まで買い進まれた日本農薬<4997.T>だ。野村証券が9日付のリポートで、投資判断を従来の「ニュートラル」から「バイ」へ、目標株価を410円から570円へとそれぞれ引き上げたことがきっかけ。
 リポートでは「欧米での積極的な拡販を背景に、チョウ目害虫用殺虫剤フェニックスの業績寄与が、従来予想していた以上に大きく、今後も継続する可能性が高まった。また、足もとの円安への修正は、対ドル1円の円安で営業利益が8000万円増加する同社にとって追い風である(会社前提は1ドル=78円)」としている。
 具体的には、13年9月期の連結営業利益を従来予想の35億円から45億円(会社予想は38億円)と増額している。確かに普段から出来高の少ない銘柄だが、ストップ高まで買い上げられるほどのビッグサプライズな材料ではないと思う。さらに、類似性の高いクミアイ化学工業<4996.T>、イハラケミカル工業<4989.T>、コープケミカル<4003.T>といった銘柄も人気化した。
 類似銘柄の連鎖的な物色は、地合いの悪いときには現れ難いもの。それだけ現在の相場環境が暖まってきたということだ。デイトレーダーではない個人投資家の資金も徐々に復活しはじめているようだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)