<マーケットアイ>=海運株に資金流入、鉄鋼株と歩調を合わせ出遅れ修正の舞台に(1)

 日本株はここにきて過剰流動性相場の色彩を一段と強めている。昨年12月以降は“不景気の株高”を地で行く東京市場だが、今の相場はまさに安倍トレードの威力恐るべしの展開となっている。

 その地合いを如実に映し出しているのが出遅れセクターへの物色だ。直近は鉄鋼や海運といった市況関連セクターへの買いが目立ってきた。

 きのう10日の東京株式市場は前日の欧米株高や為替の円安が強気ムードを醸成し、朝方から広範囲に買いが先行してスタートした。東証1部の騰落レシオは150%近辺と高水準だが、金融緩和期待や公共投資拡大など景気対策への期待を底流にして、押し目には買いが厚く、容易に下値を模索する気配がない。

 海外投資家の買い攻勢思惑に加えて、個人投資家資金の参戦も観測され、東京市場は全員参加型相場の様相を呈しつつある。日経平均株価は一時1万686円と大発会につけた新高値目前に迫り、TOPIXはきょう再び新高値街道に入った。

 その中でにわかに急浮上の気配を示しているのが海運株だ。きょうは株価と連動しやすいバルチック海運指数が5日続伸したことなども足掛かりに、業種別値上がりのトップに買われ、値上がり2位となった鉄鋼と歩調を合わせるように、市況関連物色の波に乗った。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)