<マーケットアイ>=海運株に資金流入、鉄鋼株と歩調を合わせ出遅れ修正の舞台に(2)

<マーケットアイ>=海運株に資金流入、鉄鋼株と歩調を合わせ出遅れ修正の舞台に(2)

 これは世界景気回復への期待感が高まっていることを裏付けるものでもある。前日の米国で四半期決算を発表した非鉄大手のアルコアが13年の世界のアルミ需要に強気な見通しを明らかにしており、これが世界景気の先行きに対する不安感の後退につながった。また、きょう、中国税関総署が発表した中国の12月の輸出は前年同月比14.1%増と急増しており、市場コンセンサスを大きく上回った。「中国の輸出の急増は、裏返せば世界の需要が回復していることの証、今回のサプライズはマーケットにとって大きな材料だ」(準大手証券シニアストラテジスト)という見方がもっぱらである。

 こうなると、今期の業績よりも来期の業績回復期待をバネに海運や鉄鋼などに資金が向きやすくなる。とりわけ海運株は値頃感もあり、かつて06年から07年にかけての大相場では商船三井<9104.T>や川崎汽船<9107.T>などの大手でさえ株価を軒並み倍化させるなど、ボラティリティの高さが魅力となる。

 振り返って昨年も海運株は1月に急動意をみせている。海運株指数は1月中旬を底に2月下旬にかけて一気に水準を切り上げ、1カ月強で約50%の上昇をみせた。過剰流動性相場が意識される中でこの時の記憶を蘇らせている市場関係者も少なくないようだ。短期の値幅取り妙味という点では、値の軽い明治海運<9115.T>、飯野海運<9119.T>、共栄タンカー<9130.T>などのほうがより狙い目ともいえる。

 このほか新日鉄住金<5401.T>をはじめ海運と株価連動性の高い鉄鋼株もあわせて注目したい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)