日銀追加緩和の思惑と経常収支赤字で円安進む

ユーロ利下げ観測遠のく
昨日の海外時間には、ECB理事会後の記者会見でドラギECB総裁が「利下げの要請はなかった」などと述べたことから、ユーロが大きく上昇しました。またNY時間終盤からは日銀の追加緩和の可能性が高まったとして円売りが急激に強まりました。

欧州時間、この日行われたスペイン国債とイタリア国債の入札が好調だったことからユーロ買いが強まってユーロドルは1.3110付近まで、ユーロ円は115.50円台まで上昇しました。その後英中銀(BOE)と、欧州中銀(ECB)は政策金利などの据え置きを発表しました。ECBが利下げをしなかったことからややユーロ買いが強まりましたが、大方の予想通りだったことから市場への影響は限定的でした。

NY時間になって、ドラギECB総裁が会見で「金利維持決定は全会一致」「利下げの要請はなかった」などと述べたことから、当面利下げはない、との見方でユーロ買いが急激に強まって、ユーロドルは1.3220台まで、ユーロ円は116.60円台まで上昇しました。その後日経新聞が「政府と日銀の政策連携の骨格が10日に固まった」「物価上昇率目標は2%と明記」「日銀は21−22日に開く金融政策決定会合で緩和姿勢を鮮明にするため、追加緩和を議論する」などとしましたが、ドル円は88.20円を中心とした狭いレンジの取引が続きました。

NY時間午後にはいって、それまで下落していたNYダウが上昇に転じたことなどから、再びユーロ買いが強まって、ユーロドルは1.3260台まで、ユーロ円は116.90円台まで上昇しました。
NY時間終盤、薄商いとなる中さきほどの日経新聞の記事が蒸し返されて円売りが強まりました。ドル円は直近の高値を上抜けたことからストップ・ロスの買いも巻き込んで断続的に89.00円台まで、ユーロ円も118.20円台まで上昇しました。その後発表された日本の11月経常収支が予想よりも赤字幅が大きかったことからさらに円売りが強まって、ドル円は89.30円台まで、ユーロ円は118.60円付近まで上昇幅を拡大しました。

今日の海外時間には英・11月鉱工業生産、米・12月輸入物価指数、加・11月貿易収支、 米・11月貿易収支の発表と、レーン・欧州委員、プロッサー・米フィラデルフィア連銀総裁の講演が予定されています。