節目の90円に接近

節目の90円に接近
今朝方発表された本邦11月経常収支は2224億円の赤字を記録した。

1月(正月休みのため貿易赤字になりやすい)を除くと統計開始以来初の赤字を記録した事になり、短期筋だけでなく中長期的な円安を見込む向きにとっても、その見通しに自信を深める材料となったであろう。

ドル/円は本邦経常収支の発表後に89.30円台まで上昇しており、節目の90円を視界に捉えた。

ドル/円の90円は、単なる大台替わりの心理的節目というだけでなく、昨年末に自民党の石破幹事長が適正相場水準として示した85-90円のレンジの上限に当たる。

このため、90円付近には大規模なオプションが設定されている可能性が高いほか、短期筋は自民党政権の想定レンジの上限である90円に近付けば、一旦利益確定に動くとみられる。

中期的にはともかく、週末を控えた本日のタイミングではドル/円が90円を突破して大きく上値を伸ばす事は考えにくい。

昨日のクロス円の大幅上昇(ユーロ円は約3.5円も上昇した)の反動から円全体に買戻しの機運が高まれば、ドル/円は5日移動平均線が位置する88.00円付近まで下落する可能性があろう。