<株式トピックス>=緊急経済対策には、こんな具体的な内容も

 政府は11日午前、事業規模で20兆円を超える「緊急経済対策」を閣議で決定した。安倍政権は、(1)大胆な金融政策、(2)機動的な財政政策、(3)民間投資を喚起する成長戦略――を3本の矢として、長引くデフレから脱却して雇用や所得を拡大することを目指す。
 目次を除いて全23ページにわたる首相官邸発表の資料に目を通すと、一般にはあまり報じられていない具体策が数多く盛り込まれている。まったくの私見ながら、個人的に興味を引かれたものをいくつか紹介したい。
 まず、「資源・海洋開発」に積極的だ。海外資源権益確保のためのリスクマネーの供給強化や、レアアース回収など生産技術開発支援などに取り組むとともに、海底熱水鉱床採鉱技術開発、海洋資源に関連した研究・技術開発も積極化する。その中でも注目なのは「遠隔離島における活動拠点整備」の文言。領土問題と合わせて考えるのは、うがち過ぎか。
 「クール・ジャパンの推進、訪日海外旅行者の増大に向けた取組み」も盛り込まれている。コンテンツの海外展開や、クール・ジャパンを体現する日本企業の支援、産投出資を活用した新たな機関の設立を目指す。麻生副総理兼財務相のリベンジもあるのか。
 このほか、「日本産酒類の総合的な輸出環境整備」や「軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の技術開発」なども具体的に推進する方針。こうした分野で恩恵を受ける関連銘柄にも注目したい。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)