キプロス、格下げ

4ヶ月で6ノッチの格下げ
格付け大手:米ムーディーズは昨夜、キプロスの格付けを3ノッチ引き下げCaa3としました。見通しは「ネガティブ」
格下げの理由は、政府の債務負担が増える見通しとなったことを挙げています。同社は昨年10月にも同国の格付けを3ノッチ引き下げているため、4ヶ月の間に6ノッチにも及ぶ格下げが実施されたことになります。

今回の動きを受け、市場ではキプロスもギリシャ同様、債務再編が適用されるのか?と思っていたのですが、今朝方、欧州委員会のレーン委員(経済・通貨問題担当)は「その選択肢はない」と発言し、債務再編の可能性は否定されました。

*キプロスを取り巻く現状

キプロスを取り巻く一連の動きについて、ここで間単に同国を取り巻く現状を書いてみましょう。

・キプロスは170~175億ユーロ(同国の経済規模と全く同じ額)の金融支援を要請 
そのうち、100億ユーロは同国の銀行への資本注入に使う予定。

・金融支援の条件として、トロイカ(EU/IMF/ECB)側が提出した経済・構造改革や民営化に対して、キプロスのクリストフィアス大統領は否定的なため、要請交渉は滞っている 

・ドイツの一部の議員はキプロス支援に対して消極的。その理由としては、キプロスに金融支援しているロシアからの融資資金が犯罪にかかわっている可能性があるため。いわゆる、マネーロンダリング (麻薬などの犯罪行為で得た不正資金・賄賂・テロ資金など口座から口座へと転々とさせ、資金の出所や受益者をわからなくする行為) から得た資金を融資に使用していると考えられるため、そういう不正な資金がキプロス国内の銀行に入っていることに対し懸念を示している 

・2月にキプロスでは大統領選挙があるため、新大統領が決定してからトロイカ調査団もあらためて金融支援について協議を再開したいと考えている様子。その場合、早くても3月上旬まではキプロスは金融支援を受け取れない 

・キプロスとしては、同国がここまでの窮地に陥ったのは、ギリシャの債務危機問題があったからだと主張している。

それに加え、不正な資金が同国の銀行に流れ込んでいるという話しはあまりにも不公平なものであるとも主張。ギリシャやポルトガルは金融支援を受けられて、キプロスだけが待たされるという扱いにも不満